看護師免許を活かせる仕事に、学校保健師があります。学校保健師として働くと日常的には保健指導と衛生管理のために業務に従事することになります。
養護教諭とは異なり、生徒に対して直接にケアを施すということはありませんが、業務の中にカウンセリングが含まれていることは珍しくありません。学校によってはその方が中心的な業務になる場合もあります。
子供たちとのコミュニケーションを取ることができると期待を胸に抱く人もいますが、本質的には生徒が抱えている悩みの相談はほとんどが養護教諭が行ってくれているため、生徒が学校保健師に相談に来ることはあまりないという現状があったりします。
学校によっては、保健委員の生徒などが広報活動を行う上でアドバイスを聞きに来ることがありますが、自分の悩みを打ち明けるために訪れるということはそうないでしょう。むしろ先生方の方がカウンセリングの対象になるケースが多くなっています。
近年ではモンスターペアレントなどの問題もあり、仕事に悩みを抱えている先生が増えているのが現状です。教育現場の実情として先生が悩みを抱えがちになっており、カウンセリングをする機会は多い傾向にあります。
ただ、学校によっても、学校保健師のポジションや役割は異なってくるので、事前にしっかりと調べておくといいでしょう。
また、カウンセリングをする立場になるならば、自分自身がしっかりした心持ちでなければいけません。
悩みをもった人をしっかり導くためにも、日頃から心身共に健康な状態を作っておくことが大切です。